W1−W2Sここに、 2)10.2 b)による場合は、5個の試料のめっき皮膜厚さを求め、平均で70㎛以上とし、各試料で63㎛以上とする。 3)10.2 c)による場合は、硫酸銅試験によって、5回浸せきしたときに終止点に達してはならない。 c) 継手内面の亜鉛めっきは、機械加工面を除き連続していなければならない。内面の亜鉛めっきは、亜鉛の膨れ、ばり及び非金1.流体の状態と最高使用圧力との関係 流体の状態と最高使用圧力との関係は、表1による。 2.形状・寸法及び寸法許容差 2.1 ねじ ねじは、次による。 a)継手の接合ねじは、JIS B 0203の管用テーパねじによる。めねじは、テーパねじ又は平行ねじのいずれでもよい。 b)継手の締結ねじは、JIS B 0202によるねじなどによる。 c)継手の有効ねじ部には、有害な山やせ、山欠けなどの欠点があってはならない。 2.2 ねじ軸線の狂い ねじの軸線の狂いは、規定角度に対し±0.5°でなくてはならない。 2.3 面取り 継手の接合部には、面取りを施す。めねじ部面取りの開口角は60°以上とし、端部における径はねじの谷径より大きくする。お3.性能 3.1 めっき めっきは、次による。 a) 継手にめっきを施す場合には、ねじ切り前に溶融亜鉛めっきを施す。ただし、可鍛鋳鉄以外の鉄系材料の継手の表面処理は、表1 流体の状態と最高使用圧力との関係 単位:MPa10 2.4 バンド 継手の接合めねじのある端部には、角バンドまたは丸バンドを付ける。ただし、I形の大きさの呼び2以下のもの、二面幅をもつ多 2.5 リブ 継手にはリブを付けてもよい。ただし、バンド付きのものは、リブがバンドよりも外部に突出してはならない。 2.6 二面幅 工具をかけるための二面幅は、継手の設計に依存するため規定しない。 3.3 耐漏れ性 耐漏れ性は、内面樹脂コーティングを施す前及び外面樹脂被覆を施す前の継手について行い、漏れがあってはならない。流体の状態 a)120℃ c)以下の静流水 d)300℃ c)以下の蒸気、空気、ガス及び油注 a) 温度120〜300℃までの中間の温度における最高使用圧力は、比例補間によって求める。なお、脈動水(定常な作動条件で発生し、ほぼ周期的に圧力及び流量が変動する水流で、過渡的な変動は除く。)は、220℃までの温度で使用する。 ここに規定する最高使用圧力を超えて使用する場合は、受渡当事者間の協定による。 樹脂コーティングした継手は、樹脂に応じた温度範囲で使用しなければならない。 静流水とは、脈動又は過渡的な変動のない水流。なお、−20℃までの静流水に使用してもよい。−20℃を超える低温に使用する場合は、受渡当事者間の協定による。 b) c) d) ねじ部面取りの開口角は60°以上とし、端部における径はねじの谷径以下とする。角形のもの及び横口をもつものは、バンドなしでもよい。受渡当事者間の協定による。 b) 溶融亜鉛めっきの付着の量は、JIS B 2301の10.2 a)、b)及びc)のいずれかの方法によって求め、それぞれの方法による性能は次による。 1)10.2 a)による場合は、5個の試料の付着量を求め、平均で500g/㎡以上とし、各試料で450g/㎡以上とする。 付着量は、次の式によって求める。属残留物があってはならない 1)。 注1) 厚肉断面の部分においては、鉄─亜鉛合金相が成長することがある。 3.2 耐圧性 耐圧性は、内面樹脂コーティングを施す前及び外面樹脂被覆を施す前の継手について行い、2.5MPaの静水圧を加えたとき、破壊、漏れなどの異常があってはならない。また、ねずみ鋳鉄製のプラグを除き、大きさの呼び1/8〜4のものに対し10MPa、大きさの呼び5及び6のものに対し6.4MPaの静水圧を加えたとき、破壊があってはならない。ISO 5922のJMB/300-6、JMB/350-10、JMW/350-4又はJMW/400-52.5 2.0 ×106A=JIS G 5705のFCMB27-05又はFCMW34-04A :付着量(g/㎡)W1:試験片のめっき皮膜を除去する前の質量(g)W2:試験片のめっき皮膜を除去した後の質量(g)S :試験片のめっき部分の表面積(mm2)最高使用圧力 b)材料区分JIS G 5501のFC200又はこれと同等以上の鉄系材料2.5 1.0 2.0 1.0 ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手 JIS B 2301:2013(抜粋)
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